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こんにちわ♪

こんにちわ♪

日本の獣医療事情

<動物病院編>

日本の動物病院に勤めていた時。

飼い主さんから時々。
『動物病院は、人間の病院と違ってお金がかかりますね。』とか。

『何で、人間の医療と違ってこんなに高いの?』とか。

『こんなにお金取るんだから、さぞ獣医さんってさぞ儲かる商売なんでしょうね。』

とか言われた事がある。




おいおい、ちょっと待ってくれよ。

本当に、これは事実なのかな?


ちょっとよく考えてみよう。

まず、動物病院は、実際に病院で直接飼い主さんが支払うお金は、人間の病院よりも高い。

それは、保険がないからだ。

そして、実際に人間の医療のほうで保険が効かなかった時の費用と比較してみると。


動物病院の費用は、驚くほど安いんですよ。


ひょっとしたら、結構高い病院もあるかもしれないけれど。


それが実は標準なんだよね。



動物病院は、サービス業になります。


ここが、人間の病院と違うところ。


だから、あんまり高い料金を請求しちゃうと、みんな他の病院へ行っちゃうんだ。



ほとんどの病院が、料金的には良心的で。


決してあこぎなところはないと思うんだけどな。


最近じゃ、ペットの保険っていうのもいくつかの会社から出てきているけれど。


その保険料が、いまだ高くて、保険に入っても、入らなくてもそんなにコストが変わらない場合が多いから、なかなか加入者が増えないで困っているらしい。


この主原因てのはね。


実は、動物病院の料金が安すぎるからなんですよね。



でも、なかなか知られていない事実なんだ。



そして、獣医さんは、みんなが思っているほど儲かる職業では決してない。

開業しても、病院を建ててそのローンの返済に追われる日々を、ほとんどの動物病院の院長はおくっている。

決して楽じゃないんだよ。


まず獣医が儲からない証拠に。

例えば、人間のお医者様や他の会社の社長さんなどには、時々税金納める長者番付で、名前があがったりするけれど。

獣医が長者番付にのった事があるのを見たことあります?



ないんですよっ。しくしく。



時々、とっても豪華絢爛で、設備も充実している病院とかがありますね。


実は俺が勤めていた病院も設備は充実していました。



でも、その裏で院長はローン返済と設備投資の資金繰りに追われていたのを俺は知っている。


院長がよく言っていたけれど。


まさに自転車操業。


病院をきれいにしないと、お客さん来ない。


設備投資しないと、お客さん他の病院に行っちゃう。


だからといって、診療費を値上げしても、お客さんは逃げてっちゃう。



それでもって、獣医の仕事はかなり過酷だ。


何しろ、ろくに休みが取れない。


急患があれば、夜でも平気でたたき起こされる。


ERって言うアメリカのドラマがありますね。あんな感じ。



それで、ほとんどの患者さんはそうではないんだけど。


ごくごく稀に、料金を踏み倒す方がいたりするとやりきれない。



何しろ、俺らのお給料にそのまま響いてきたりするからね。




だから、獣医さんは決して楽でもなければ、お金持ちでもない。




お金持ちになりたいと思った方には、獣医業はお勧めできません。



きつくて、つらいだけですよ。








<大動物の獣医さん編>

都会で暮らしている方にはあまりなじみのない獣医さんがこの類。

しかしながら、この方面の獣医さんは間接的であるけれど。

きっと皆さんの生活を守っている事に変わりはないんだ。

大動物の獣医さんと書くと、ちょっと変だな。

正しくは、産業動物の獣医さんだ。




産業動物とは。

われわれの食卓を豊かにしてくれる、そういった動物たち。

ウシとか。

ブタとか。

ニワトリとか。

日本じゃ数は少ないけれど。

ヒツジとか。

ヤギとか。

ウマとか。

最近じゃ、ダチョウとかも、これに加わる。

直接お肉になる動物以外に、牛乳や、チーズ、バターなどの乳製品も入る。

簡単に言っちゃうと、食べ物です。

何で、食べちゃうのに獣医が必要かって?

だって、病気の動物は食べられないじゃん。

最近じゃ、BSEとか鳥インフルエンザとか大流行だね。

そういう病気を見つけて、人間を守るために存在するのが、こういった獣医さん方なんだ。


しかしながら、日本の産業動物業界はあまり明るい未来じゃない。

日本人は、欧米諸国と違って元々肉食文化じゃなかったからかもしれないけれど。

重大な伝染病が流行すれば、比較的楽に肉を食うのをやめがちだ。

これはある意味、良い事なのかも知れないけれど。

業界は大打撃だね。

BSEが流行れば牛丼屋はなくなる。

鳥インフルエンザが流行れば、鶏肉食べなくなる。

日本人から見れば当たり前のことなんだけど。

肉食文化の欧米諸国では、結構意外と思われがちだ。


ひょっとしたら、日本じゃこの方面の獣医さんは。

近い将来絶滅するかもしれない。

獣医さんだけでなく。

産業動物業界全体が危機一髪だからね。

そうなった時。

俺らは肉を安心して食う事ができるんだろうか?

それとも全員ベジタリアンになるのだろうか?

俺は肉大好きだ。

だからそうなったら、他国へ亡命しようっと。











<獣医は○○?>

俺の所属する業界。

それは獣医業界。いちおう。


これを書くと全ての獣医を敵に回すことになるかもしれない。


獣医さんだけではなく、一般の人からも冷たい視線で見られるかもしれない。



そして、今獣医さんのところへ通院したりしている患者の飼い主さんは。


これを読んで、獣医さんを見る目が変わってしまうかもしれない。



でも書こうっと♪


俺が思うにですねっ。

獣医って・・・・・・。




















エロエロだよっ。




限りなく全ての獣医について共通して言える事。

それは、エロエロだ。


それは、男女に関係なく、たぶんそうだ。


そして、これを書くということは、恥かしながらたぶん俺もそうだ。


俺が働いていた病院の院長がよく言ってた。


『外科医は、手先が器用だからエロいんだよ♪』


手先が器用だからエロいのか?

エロいから手先が器用なのか?

はわからない。


それに加えて。
院長曰く。

『お前、最初の頃ぶきっちょだったけど、最近は器用になってきたなぁ。』

と感心していた。

それって言うのは、意訳すると・・・。

最初の頃はエロくなかったけど、最近エロエロになってきたなぁという事だ。

そういう院長は、どエロだ。

それはそれは、自他共に認めるどエロなんだ。

そして、そんなエロ院長にも師匠がいる。

それがまた、ものすごく手先が器用なんですよっ。

それはそれは、日本の獣医業界でも有名なくらいの手先の器用さだ。

たぶん、日本でも五本の指に入る手先が器用な獣医らしい。


はっ、しまった。


この日記には、獣医さんも時々見に来るんだった。


しまったぁぁ。


でもね、それはほめ言葉でもあると、すっごい歪曲して、俺は解釈している。


エロくなったね♪

腕を上げたね♪

という事だと、信じている。


そうだ、もっともっとエロくならなければいけない。

それは、獣医としての使命なんだ。



※:これはきっと獣医だけではなく、人間のお医者様にも共通しているかもしれませんが、ぼくは全く知りません。そして獣医業界と人間の医学界では、限りなく相違しているという事を、お医者様の名誉のために、ここに書き加えておきます。


思いっきり獣医を敵に回してしまったような気が・・・。



さらに。
獣医に位をつけるとしたら・・・。

えろ :これは大学卒業して、まだペーペーの獣医さんでしょう。

えろっ:←この『っ』が大事。ちょっと技術もついてきて、まだ熱血漢満々な頃。

エロ:技術がかなり熟してきて、冷静な判断を取れるようになってきた頃。

エロエロ:獣医的な技術・知識だけでなく、患者側、病院側と両側面の事を考える事ができるようになった頃。

どエロ:病院の院長。

エロ :院長の師匠とか。

そして、その他にこのランク付けに位置しない獣医さんに。
大学の先生えろっ とか、教授どエロ とかがいるんですが。


えろ の頃はお給料、薄給ですよ。
まぁ、それも仕方がない。だって一応命を預かる商売だ。
えろに、命をみんな預けたくないからね。だからこの頃は、しんどいけどみんながんばる。この時期っていうのは、えろ次第。そして、これを乗り越えなかった者は、獣医を辞めます。と思います。
人間のお医者様でも、この時期はありますよね。無給医局員とか言って。違ったけ?

えろっやエロになると、だんだん診察を見れるようになります。自分の患者さんも少しは持てるようになるんです。
そして、少しお給料も上がります。

エロエロになると、ほとんど副院長です。どエロは、マジでエロなので、病院にあまりいないことが多いです。という事で、エロエロが仕切っています。
えろっやエロがわからない、難病の治療などを引き受けます。また違う意味で難しい患者さんも引き受けます。
エロエロになると、結構時間的にもお給料的にもそれなりに余裕が出るんですよね。そう、どエロになる準備を始める人もいます。

どエロになると、病院にいないことが多くなります。どこにいるかって?それは皆さんのご想像にお任せ・・・。


※:これは僕の経験に基づいての事であって、全部の獣医さんがこれに当てはまるとは絶対いえませんよ。それを念頭においてくださいね♪
そして、動物病院に行って『先生、エロエロですか?それともえろっですか?』なんて聞いてはいけません。




大学の先生えろっ とか、教授どエロ などは、ちょっと開業医とは違います。そうそこはもう『白い巨乳』もといっ、『白い巨塔』の世界。

もうそこは、どろどろした、ぐちゃぐちゃな、エロの世界だ。

結構、マジであるんですよっ。大学って政治もできないとサバイバルしていけないんだって。
俺の同期が、大学で助手をしているんだけど、そいつ曰く、俺は大学の先生には決して向いていないらしい。

まぁ、そうだろうな。



そんな感じの獣医の業界のお話でした。


※2004年7月15日の日記より抜粋










<信者>



あんまりこんなことを日記なんかで語ってしまうと、多くの同業者を敵に回しかねないんですが・・。

ちょっと今回は、お仕事のお話。


日本で、動物病院に勤めていた頃。

よく俺の師匠が言っていた事に。

『動物病院は、水商売。獣医はホストだかんねぇ』

と言うのがある。

動物病院は、いつも平和に診療できるわけではないのだ。

動物側に関連しているいやなことはまぁよしとして。


もっとも嫌な事と言うのは、いやな飼い主が来た時の事なのだ。


その時院長は、自分をその言葉でなだめるかのように。

まるで、泣きそうな顔をしながらそう言っていたのを忘れることが出来ない。


動物病院は水商売。

獣医はホスト。


こう聞くと、多くの人が、『ええっ~~~??何それ~』と思うかもしれない。

しかしながら、これは事実である。

動物病院へ、動物を連れてくる飼い主さんの8割がたは、女性なのだ。

これはなぜかと言うと、家族で飼育している場合。

お父さん方は、平日は普通会社に行っちゃったりしているので、なかなか連れてこられない。

大型犬などの場合は、連れてくる上でお父さんの力が必要なのだが、実際に診察室へ一緒に入ってくるのは、お母さんの事が多いのだ。

そして、一人暮らしの方の場合。

ペットを飼われている一人暮らしの場合、圧倒的に女性の方が多かった。

おそらく寂しさをペットで紛らわせているためだろうと思うな。

まぁ、一人暮らしの兄ちゃんが、猫なんかを大事そうに抱えてやってくるということもあるにはあったが、非常にまれなケースのほうであった。


患者さんの中には、『あの先生じゃなきゃ、診察してもらいたくないっ』なんていう方が結構多い。


われわれ獣医師の内輪では、こうした特定の獣医師以外の診察しか受け入れない患者さんのことを、その先生の『信者』と呼んでいる(笑)

院長曰く、『病院経営の成功には、いかに信者を増やすかなのだよ、ふふふ♪』


信者は、決してその先生の腕が良いから多いとは限らない。

その先生が、いかに巧みな話術を使い、その患者さんに気に入られるかどうかが問題なのだ(笑)

悪く言えば、いかに巧みに飼い主さんを口説き落とし、お金を貢がせることが出来るかなのだ(大笑)

そんな俺も信者が少なからずいた。


でも、俺はそんなに接客能力に長けているわけでもなく。

そんなに自分の腕もすっげぇ優れているなんて自信もなかったし。

しょうがないので、誠意を込めて診察するくらいしかとりえはなかったのだ。


そんな俺の信者はなぜか。


おばあちゃんばっかだったんだよな(笑)



飼い主さんの中には、若くてきれいな姉ちゃんもたくさんいるのに。



なぜか、ばあちゃん連中から絶大な人気を得ていた俺。


これはね、若くてきれいな姉ちゃんは、普段あんまり働かないくせにその時になるとモチベーションがあがってのこのこ出てきて診察しちゃうエロ院長に持ってかれちゃうからなのだ。

そして高い年齢層がやってくると。

『○○先生(←俺のことです)後は任せたっ』と言ってとんずらこいちゃうのだ。

きったねぇ~。



そして。

獣医なんかも、こうした飼い主さんからは『先生』なんて言われちゃったりして、中には診療費とは別に、個人的に時々袖の下を入れてくれちゃう飼い主さんなんかも少なくないんだけれども。
(本質的に、こうした袖の下はいりません。もらえればそれなりに獣医師のモチベーションは上がりますが)


俺の場合、袖の下はほとんど入らず。

おせんべいとか。

みかんとか。

どら焼きとか。

なんかね、物品支給が非常に多かったんだよなぁ(笑)

まぁ、信者の年齢層が高いとこうなるようなのだ。

きっと孫にでも『ほれっこれ食いねぇ、ほれっ』みたいな感じで、食べ物を与えるかのごとくやって来るのだろう。


そんな、俺の信者さんたちは。

結構そのペットが大して具合悪い事もないのに。

結構頻度が高くやって来られるのだ。

『今日は、トラちゃんのうんちがちょっとゆるくてねぇ』
いやいや、普通のうんちですよ?

『先生、なにやら吐いちゃったんですよ』
それは毛玉ですが・・。


何のことはない、結局は動物の具合が悪いと言うよりは、暇つぶしが大きかったようなんだけれども。

俺は、あえて責めはしなかった。

なぜならば、信者さんだからだ(笑)



フィリピンから帰国後、英国へ行くまでの短い期間、以前勤めていた病院で非常勤と言う扱いで、ちょっとだけ働かせてもらっていたんだけれども。


フィリピンへ行く前からの付き合いで。

一人、今でも忘れられない、信者さんが一人いる。

そのおばあちゃんは、猫を飼っていたんだけれども、毎日のように病院に通ってきてくれたのだ。


それは本当に毎日のように、雨の日も風の日も雪降る日でさえ。


自転車の後ろに猫のかごを縛り付け、毎日毎日やってきた。


猫は、高齢のための慢性腎不全。


まぁ、高齢なので、そのおばあちゃんも積極的な治療は望まず、毎日ちょこっと点滴しに来るだけだったのだけれども。

来るたびに、『いやぁ、先生毎日通うの大変だよぉ、私も年で膝が痛くってさぁ』

なんて感じに、毎回自分もどこが痛いだのと、アピールをしてくれるのだが、なぜかやけに嬉しそうだった。

そして、毎回毎回、何かおやつ見たいのも一緒に持参してくれるのだ。

ある日、俺が休みの日にやって来て、俺がいないことを他の獣医師から告げられると、『なんだぁ、ちぇっ』みたいな感じで、診察も受けずに帰ったそうな。


雪の日なんかも、そんな寒い日に自転車で連れてきちゃったら、猫の具合がますます悪くなっちゃうかもしれない上に、ばあちゃんも転んだりなんかしたらめちゃくちゃ危険なのにと思ったけれども。

『いやぁ、先生今日は冷えるねぇ。膝が痛いよ。』

なんて感じで、途中のコンビニで肉まんなんかを買って来ていたりして、診察前に。

『先生、これ』

なんてくれたりしたのだ。

このおばあちゃん、一回一回の診療費は、おそらく病院最安値だったんだけれども。

合計金額は、ものすごい金額いっていたと思う。


院長曰く、『○○先生、強烈な信者捕まえたなぁ(笑)』


外科手術などで、大金を一回で落としていく患者さんなんかよりも、こうしてほそ~く、なが~く、付き合ってくれる患者さんの方こそ、病院には非常にありがたい存在なのだ。


そして、そのばあちゃんは、俺が英国に来る前に、なんと餞別をくれた。


『先生っ、イギリス行って、勉強するって聞いたもんだから、銀行行って外国のお金にわざわざしてきたよっ、これ選別、がんばってなぁ~、生きて帰って来いよ~』

そう言っておばあちゃんは俺に100ドル紙幣をお年玉の袋に入れて渡してくれたのでした。
注:英国はドルではありません、ポンドです。



今でも元気かなぁ、ばあちゃん。

猫より、ばあちゃんの健康のほうが気になるよ(笑)





<獣医の戯言>

犬がしゃべったなんて、うそに決まってる。もしその犬が「俺は本当にしゃべれるんだ」なんていったとしても、それは嘘ついてるんだ
作者不詳


ちょっと前の事だけど、『DOGS & CATS』という映画がやっていた。

子供向けの映画だけど、ちょいと見た事がある。

なんと恐ろしい(?)事に、イヌやネコどもが英語を話しているではないか!

まぁ、映画なんで許せるが。

もし、万が一。

あれが現実世界で起きていたら。

おそらく、ほとんどの獣医さんは、こわくてこわくて診察なんかできやしない。


イヌ:『先生よう、もうちっと丁寧に注射しておくれよ。』

ネコ:『おいっ、噛み付くぞ、引っ掻くぞ、なんだよ、その首に巻くのはっ』

イヌ:『うわぁぁっ、去勢なんかしないでぇぇぇ!!』

でも、これって獣医だけじゃなくて、飼い主もやだよな。

そう、動物と人間がうまくやっていけているのは。

逆に言葉が通じないからってのもあると思うんだ。

良かったね、お宅のワンちゃん喋れなくて。

frenchbulldog

病院ではしゃいでいた、フレンチブルドックの赤ちゃん。











<哀れな犬>

日本で、小動物診療をしていると。

大半は、まぁタイピカルな病気の診察であり、ルーチンワーク化してしまうのであるが。

時々、目がさめるような病気や症例に出くわす事がある。

今回のお話は、ある意味とても男としては同情しちゃうかわいそうなイヌのお話だ。





突然、飼い主さんが血相変えて、飼い犬を抱えてやってきた。

『先生!!出血が止まらないんです!!』

待合室に血のりが転々と垂れている。

うわぁ、こりゃぁまた事故か?

飼い主さんが抱えているイヌは、なんかやけにしょぼくれちゃっている。

『ち○ぽから出血しているらしいんですが、全く止まらなくって!!』

う~ん、見るとだらだらだ。

これはひどい。

俺はその出血部位を見つけるべく、やつのペニスをチェックしようと。




・・・・あれ??

ち○こ、ないじゃん!


なんとそいつは、どこかのメスと交尾の最中に、ち○こを切られちゃったらしいのだ。

なんとも哀れな。

ちょっとここで、イヌの性交について説明しなければならない。


犬の陰茎は、人の陰茎が勃起しないときは下を向いているのと違って、鞘の中に収まっている場合でも上を向いている。そして性欲を催すと陰茎が鞘から出てくる、にょきっと。

雌犬の尻を抱えて、腰を動かし膣内へ挿入すると直ぐ1回目の射精をするが、これは精液では無く、人の場合のクーパー氏線液と同じ役割をする透明な液体だ。俗に言う『先走り汁』ってやつだ。

人の場合は陰茎の先に、にじんで出る程度だが、犬の場合は、30~50秒も続く射出だ。この液は精液が陰茎を通り易くするものだけど、この射出する事で犬の陰茎は完全な勃起状態になる。

犬の陰茎には根元に亀頭球と呼ばれる膨らむ部分があって、これが膣内で膨らみ、刺激を受けた雌犬の膣は入口が収縮して抜けなくなる。

亀頭球が膨らむと、2回目の射精があり、30~50秒も続く。

犬が人と同じなら、射精して交尾は終了となるはずなのだが、尻と尻を合わせている格好を続けるのは、人とは精液の成分が違っているからなんだ。

人の場合で、射精が行われる場合の精液は、前立腺から分泌された液体に混じって放出されるが、犬の場合は、亀頭球が膨らんでの2回目の射精では、精液だけが放出されて前立腺液は含まれていない。犬は射精の刺激があって前立腺液がつくられるから、この前立腺液を放出しなければ交尾は完了しない。

たぶんこいつは、下の写真みたいに繋がっている所を。

inusex

メスイヌの飼い主さんに見つかって。

『うちの娘が~~~!!レイプされてるぅぅ!!』

と逆上して、刃物で切られちゃったんだ。

イヌの交尾時間は、やたらと長い。

その間は、全く無防備。

結局そいつは、ち○こなくしちゃって。

出血は止めたものの、なんかやけに短い状態になってしまったので。

飼い主さんに事情を説明して、去勢もされちゃったんだ。

う~ん、なんともついてないやつ。



男なら、少なからずやつの気持ちがわかるんだけど。

もっと、隠れて、こそっとやるとかすればよかったのに。

イヌは人間と違って、合体時間がやけに長く。

一度合体すると、果てるまで解けないんだから。


入院中も、こいつのしょぼくれた症状は、今でも忘れられない。

でもなんか笑っちゃうんだよな。


















<日本の獣医医療は本当に必要?>

実は、今回のこの分は、読まれる方にとっては不快に感じる場合があるかもしれません。
なので、そう感じた方は、できたら読まないでくださいね。

それでも読まれた方は。
これを読まれての感想を教えてくれたら、光栄かと思います。
たぶん。これを読まれていろいろな賛否両論の意見に別れるかもしれませんが。
それでも、皆さんの意見が知りたいなぁとも思います。

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これを書くことは、日本の獣医師として、正直タブーに近いんだけど。

実は俺が日本で獣医をしていて、常に悩んでいた事。
そしてそれが原因で、日本に順応できなかった事があるんだ。

日本の獣医療は、それはかなり高度だ。

世界的に見ても、欧米諸国と並んで高いと思う。

それは、もう人間並みの高さなんだ。

ペットの高齢化が進み。

そのために、さまざまな病気も出てくる。

その病気は、まさに人間レベルで。
糖尿病とか。
ガンとか。
痴呆症とか。

そして、それにかかる医療費といったら、バカにはならない。

よく動物病院は、保険が効かないから高いと思われがちだけど。
人間で保険が効かなかった場合よりもず~っと格安なんだ。

日本人の場合は、ほとんど全ての人が健康保険で医療を受けているから、そのありがたみがわからなくなってきてしまっていると思うんだけど、本当に保険がなかったらいかに動物病院の料金が、非常に良心的な事かわかるであろう。

そんな良心的な、そして非常に高度な日本の獣医療であるけれども。

その動物にかける費用と、高度な獣医療の技術があれば。
実はアフリカで死んでいく子供を結構救えるという事実もあまり知られてはいない。

アフリカの乳児死亡原因のトップに、マラリア感染があるんだけど。
マラリア治療にかかる金額は、日本円にして500~4000円。


日本でイヌやネコのワクチン接種にかかる費用と同じくらいか、もしくはそれよりも安価で人命を助ける事ができるという事実は、あまり世間一般では騒がれる事はない。

タンザニアに住んでいた時。
よく頻繁に、近所の子供が亡くなったり、どこかで必ずお葬式があったりした。

アフリカ諸国全般にいえる事なんだけど。
乳児死亡率は非常に高い。
これは貧しさゆえに、十分な医療を受けられない事が原因だと思う。

一方、日本では人間の寿命だけではなく。
コンパニオンアニマル(伴侶動物)と最近では言われる、ペットの寿命も飛躍して延びている。

俺は、ずっとそのことに関して悩み続けていた。
たぶん、今も悩んでいるんだと思う。

日本で、動物病院に勤めていた時。

たびたび癌の末期患者のイヌ・ネコを治療した事があった。
癌にかかるほとんどは、かなりご高齢だ。
10歳以上。もうほぼ老衰に近いんだけれども。

手術を施し。
抗癌剤を投与。
大学病院などでは、さらに放射線治療や他の高度な癌治療を受ける事ができる。

俺は、この高齢末期癌患者のこうしたただ寿命をさらに延ばすだけの医療に対して。
常に疑問に感じながら。
そしてそれでも治療を施す自分が、たまらなくいやだった。

獣医は、飼い主さんが要望すれば、それだけの治療をする事が義務付けられている。
診療拒否は、する事ができない。

そういった多くの高齢末期癌患者の場合。
獣医師が率先して治療を行っているわけではなく、飼い主さんからの要望に応えているのだ。

ちょっとした腫瘍で、手術してちょこんと取っちゃいましょうか♪
て言うのなら別にいいんだけど。

抗癌剤を使用し、放射線治療を施し。
あえて、それほど長くはない延命治療をする事に対して。
今でも疑問に感じている。

今は、ただ延命治療を施すだけではなく、どちらかというとQOL(Quality of Life(生活の質の向上))を考えて行うようになってきたので、まだましかもしれないけれど。

それでも、抵抗を感じる。

だってさ、それにかけるお金でかなりの人数のアフリカの子供たちが、実際に救えるかもしれないんだ。

誰かが、人の命は地球よりも重いとかぬかした事があったけど。
そんなことはない。結構軽いよ。

全ての人の命は平等だなんていわれた方もいるみたいだけど。
少なくとも、日本人とアフリカ人は、決して平等じゃないと思うんだけどな。


俺はこの自分が持っている疑問と抵抗を院長をはじめほかの獣医師らに打ち明けた事があるんだけれども。

あまり理解される事はなかった。

院長は。
『その疑問を抱えてでも、俺らはやらなければいけないし、やるべきなんだ。』
と言われた事がある。

院長だって、俺の意見はわかっていたはずなんだけど、それに返す言葉が見つからない。
そして、病院経営者として、そうしかいわざるを得なかったんだ。


結局、俺はその疑問を抱えたまま、現在に至っている。

だから、日本から出たのかもしれないけど。

もし、この疑問から解放された時は。
俺も日本で、開業してみたいなぁと思うけど。

それは、まだまだ先の話になりそうだな。



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ここから続き


よく、『何で獣医診療とかけ離れた『獣医疫学』なんか勉強しているのか?』

とか。

『何で留学されたんですか?』


と聞かれるんだけれども。



まず、俺が留学することに至った経緯は別として。

獣医疫学を勉強してみたいと思ったのには、上記の理由があるのです。



日本の小動物臨床は、非常に発展してきている。


それはもう人間の医療にも、劣るとも勝らないというか、そんな具合だ。


ネコの伝染病で『ネコ伝染性白血病』というのがある。


まぁ、これは伝染性の血液病で、感染力が非常に高く、そして発症したらなかなか回復は出来ないのだ。


発症しても、一度目の発症の場合は、ステロイド剤投与などでかなり回復することが多い。

しかしながら、二度目の発症となるとその回復力はほぼ0%に近いのではないだろうか?


日本獣医師時代。


しかしそれでも、延命治療を行った事がある。


この伝染性白血病は、特効的な治療方法がないので、行うのは対処療法となってしまうのであるが。

つまりはその症状に対しての症状の緩和を行うのである。


伝染性白血病の症状として、重度の貧血、そして白血球の異常増殖などが見られる。


つまり、輸血をすればそれなりの症状緩和は行うことが出来るのだ。


しかしながら、輸血をしたところで患畜自体の造血機能がもはや壊れてしまっているため、輸血をした血液の寿命が繰れば貧血は戻ってしまう。


そしたら、また輸血をすればいいじゃないかとなるとそれがそう簡単にはいかない。


動物の輸血の場合は、ほとんどが『全決輸血』といって、ほかのネコから血をもらい、その血液が輸血できるかどうかの『適合試験』をやって可能ならばするというものだ。

動物の血液型は、人間の血液が退場に複雑で、さらにネコは犬よりも複雑である。


なかなか、適合した血液型を見つけるのは困難なんだけれども、一度目の輸血は、たいていどんな血液でも出来る場合が多い。


患畜は、輸血しないと申しぬかという瀬戸際なため、するしかないのだ。



さらに、抗癌作用のある薬剤、例えばサイクロフォスファマイドや、ビンクリスチン、ビンブラスチンなどは自己免疫抑制作用があるため、ここでは難しいことは割愛するけど、それによっていかれた白血球の増殖を防止する作用が少しある。


こうした薬剤は非常に高価。



こうした治療を施すにあたって、まず飼い主さんと相談する。


『こうこう、こうした治療法があって、これをこうやると、感知は出来なくても、症状が改善されたり、延命の効果がありますよ。』

『やってみますか?』



こういった飼い主さんとのやり取りを『インフォームド・コンセント』というのであるが、たいていの場合、飼い主さんは獣医からそういう風にいわれれば、やってしまう傾向が強い。


それがたとえ、一日に数万円という高額の費用がかかったとしてもだ。


もちろんこれは獣医の言い方しだいというのもあり、こうした治療を獣医があまり好ましく思っていない場合は、同じように、同じ風にインフォームドコンセントをとっても、最終的に獣医が望む治療方法に持っていくことも出来る。



しかしながら、最近の風潮というか、おそらく飼い主さん側もその傾向があるのかどうかわからないが。

もう、無茶なほどに抗がん剤や、そのほかの高額の治療を行うことが非常に多いのだ。



現在、人間のお医者ほどまでではないが、獣医も細分化の傾向がある。


俺が日本で働いていたとき、そこには腫瘍科専門の獣医さんがいて、週一度の勤務で、赴いていた。

そして、ジェネラル獣医の俺らも腫瘍学の勉強をしたのだけれども。



確かに、近年ペットの高齢化により、腫瘍、つまりは癌を患う年寄りの患畜が目だって増加してきている傾向にある。

そして、Life Expectancy(生存期間の延長)よりもQuolity of Life(生存期間の質の向上)を行う治療へと変化はしてきているのであるが。

つまりどういうことかというと、延命治療というよりは、完治は出来ないそういった病の場合、出来るだけ苦痛がないような余命の生活を送らせるという治療へと変化してきてはいる。


しかしながら、獣医も飼い主さんも所詮は人間なのだ。


飼い主さん側は、このQOLが向上して、ペットが末期癌にもかかわらず、元気でへらへらしてたりすると。


『もっと、もっと長生きして欲しい!!!!』

と思うようになる。



獣医側も、自分の患者が、完治は出来ない末期がんであるということをわかっていながら、そういったQOLの工場の治療をしていても、そうやって見た目元気になると。

『あっそれじゃぁ、こうすればもっと長生きするんじゃないの?』てな感覚で、ちょっと治療をアレンジしてみたり。

それがエスカレートしてくる場合が、非常に多い。



実は、俺もそうだったから、こんなことが書けるのだ(笑)





しかしながら、俺がちょっと普通の獣医と違うところは、このフリーページの前半でも書いているように。


なんかちょっとちがくない?と思ったのだ。




俺は獣医であり、人間の医者ではないためどんなにがんばっても、アフリカで仲良くなったちびっ子どもが死んでも治す事は出来ない。


だから獣医で出来ることをやろうと思ったわけであるが。



こんな風に、腫瘍の治療などはQOLの向上から延命治療へとエスカレートしてくるのに対し。

その前に、癌や不治の伝染病がなくなりゃいいじゃん、と単純に考えた結果。


獣医疫学を学ぼうと決意したのです。



疫学的に考えた場合、個々の動物を治療するということはしない。


大きな団体単位で、どんな感じで病気が発生していて。


その病気が何と因果関係があるのかを調べだし。


そこからアプローチをして、病気を減らしていくというものなのです。


これは、伝染病に限らず、非感染症の病気、例えば腫瘍などにも十分にアプローチできる学問、方法なのであります。


しかしながら、なかなか臨床獣医を続けていた俺には難しい。俺だけではなく、おそらく臨床獣医師からは、難しいものかもしれません。


なぜならば、獣医疫学的な考えの場合、不治の病(特に伝染病羅患患畜)は淘汰という方向で考える場合が多い。



つまり、こんなことは個人個人の飼い主さんからはもちろん受け入れられるはずはない。



だけれど、俺が考えたのは。



完治できない病気に対して、高額な治療を施すことは、単に獣医のマニアックな考えで。


単なる、獣医師の自己満足に他ならないのではないのか?




残念ながら、こうしたマニアックな治療法は、俺よりも年下の大卒間じかの獣医さんに非常に多いような気がする。


それが悪い事か良い事かは、俺にもわからないけれど。




俺には、あまり賛同できないのだ。




俺が働いていた日本の動物病院は、それなりに規模が大きな病院で。


獣医師も結構数がいたのであるが。


俺と同意見の獣医師は残念ながらひとりもいなかった。



唯一、院長が俺の意見を理解はしてくれていたけれども。


彼は、病院経営者という立場。



そして、日本獣医師時代で、登場した俺の同期のポスト財前も、俺の意見を理解してくれたけれども。


やつは、臨床家というよりは根っからの研究者。


つまりはマニアック。




よしっ、そんなら俺もマニアックになろう!


でも、ほかの獣医とは違ったマニアックだ。



それが獣医疫学を学んでいる理由。



お粗末さまでした。















<何で獣医になったんですか?>
よく決まって聞かれるオーソドックスな質問に。

『何で獣医になったんですか?』

というのがある。


正直、非常に困る質問なのだ。


なんでなんだろう??








ふとぼけっと考えてみる。



俺は一体、今なんでロンドンなんかにいるんだろう?


俺は一体今まで何をしてきたのか?


俺はこれからどうなるんだろう?



俺は一体どういった存在なのか?


何のために生まれてきたのか?


そしてこれから一体どこへ行こうとしているんだろう?





ちょっと詩人ぽく考えてみた。





小さい時に、なりたかった職業。


と言うか、是が非でもやりたかった職業。





それはね獣医ではなく・・・・。












それは川口宏探検隊の隊員になる事だった(笑)。



え?ばっかみたいって?

えぇ、ばっかみたいですね。ほんと。


でもね、あの頃マジで考えてたんだよ。

バカだから。




水曜スペシャルを見て。

川口隊長はすごいなぁって。

だってさ、ピラニアに噛まれちゃうんだよ(笑)

それでもひるまず、探検続行。

隊員がコブラに咬まれたらちゃんと助けてくれるし。

すっげーさすが隊長、優しいじゃん。

でもなんでコブラに咬まれて平気なんだ?隊員は。

それで、次々と新種の動物を発見!

ところが、決して日本へ持ち帰ったり、学会に報告したりはしない。

なんて奥ゆかしいんだ。

当時まだワシントン条約なんかなかった頃だよ、確か。

いくらでも持ち込めたはずなのに、それをしなかった隊長。

きっとその頃から彼は、もう環境保全のことを考えていたに違いない。

俺は当時川口隊長は、生物学者か何かと思ってた。バカですね。

こんな偉大な人はそうはいないよっ。

すごいじゃん(笑)


俺はその当時、マジで川口浩の編成する探検隊にどうやったら入隊できるのか真剣に考えていた。

それで、隊員になって隊長と一緒に探検して、新種の生物が見つかって。

隊長が捕まえずに帰ろうっていったら。

帰り際、ひそかに捕まえて持ってきちゃうつもりだった。

なんてしたたかな大バカ野郎だ。

いやいや、マジで考えていました。




そして。

でも、きっと隊員応募者はいっぱいいるんじゃないかと考え。

それじゃ、隊長が目を引く、そしてかなり探検隊としてメリットの強いと思われる職業になればいいのかなあと考えたりもした。


それには、何か特殊な技術を身につけなければいけない。


それになぜか川口浩探検隊は、日本から近場の国(東南アジア)かもしくは、南米しか行かなかったな。

それもバカな子ながらに考えていた。

隊長が好んで探検に出かけていた場所。

それはフィリピン。

今思うと、フィリピンに原始石器人がいた!なんてことは決してない。

あれを真に受けていたと思うとなんだかとっても恥ずかしい。


まぁ、あんなふうに暮らしているフィリピン人はいっぱい今もいるんだけどね。

原始人じゃないけど。ただの怠け者だ。


きっと隊員の中にフィリピンに詳しいやつがいたに違いない。


もしくは、隊長自身がフィリピン好きだったのかもしれない。



と言う事で、そこら辺の国の通になったところで、新規採用はされないだろう。

とバカな子なりに考えた。


そう、今後探検隊が目指す場所、それは。


アフリカだ!



俺はなぜかちびっ子の頃から、アフリカに行きたいなあと思ってた。

これが不思議なんだよな。

なぜだかわからない。


きっと前世がアフリカ人だったんだろう。

そうとしか考えられないくらい、そりゃもうちっこい頃からアフリカに心を奪われていた。



そしてこの隊長への思いは、俺がそこそこ成長してからも引きづった。

隊長が死んで。

川口浩探検隊は解散し。


嘉門達夫が隊長を侮辱した歌を歌いだし。

にもかかわらず、俺もその歌を面白がって聞き。


もはや探検隊は存在していないけど、それなら自分で編成すればいいんじゃないかと、ひそかな野望を抱き。


小さい頃考えていた俺の構想はそのまま、高校生、そして大学生へとつながった。


大学に入学した時には、更に具体的に考えていた。

別に探検隊はもういまさら編成する必要はない。


でもアフリカへは行ってみたいなと。


このまま大学を無事に卒業し、そしてその関係の職業につくことができれば、アフリカに行く事も夢じゃないかもしれない。


そう考えていた。



そしてそれは現実となる。

そう、俺はアフリカへ行き、獣医として働いていた。


それは俺の今までの人生の中で、最も楽しく、最も嬉しく、そして最も充実していて。



しかしながら最もつらい期間だったと思う。



それでも何もかもが素敵に感じていたかもしれない。



そして何回も、こりゃあ、絶体絶命だよってな事を迎えた事もあった。



日本じゃ、決して体験できない事ばかりだった。




アフリカに滞在中不思議な事に一度も日本に帰りたいなあと思った事はなかった。

なんでだろう?

やっぱり俺の前世はアフリカ人だったんだ。


そして今でも、またアフリカに行きたいなぁと思っている。



もはや、川口浩隊長はその頃にはすでに俺の中では無関係な存在になっていたが。


俺がそうして、アフリカへ行く具体的な構想を育ててくれ、そしてそれが現実のものとなったのは、彼のおかげなのだ。



ありがとう川口隊長。




さて、昨今。

藤岡弘探検隊というのが編成されたらしい。



う~ん、まさしく川口浩探検隊のパクリなんだけど。

なんか、あれを見てると鳥肌が立つほど恥ずかしく感じるのはなぜだろう。



藤岡浩だから恥ずかしく感じるのだろうか?

俺の中での彼のイメージは『セガサターンしろ!』なんだよね。


でもやってることは、川口隊長とおんなじ事だ。

でも、もう21世紀だぜ、おい。

川口隊長の頃とは時代が違うんだよ。

そろそろ人類が火星に行くんだからさ。

ちょっとはひねろうよ、藤岡隊長。

いくらおバカなちびっ子だって、もうネタはばればれだよ。きっと。

う~ん、それとも俺も大人になったってことかな。



藤岡弘も、きっと俺みたいなバカな子を育て上げるに違いない。


なんて罪深いやつなんだ。





・・・・・。


この分を掲載後、ある方から。
『何で獣医になったんですかの答え、書いてないじゃないですかっ』


というご指摘を受けました。




う~ん、そうなんだよな。


何でなったんだ、おれは獣医に・・。


という事で、これは続編に続きます。












今回は写真がないので、子犬のバケツ詰めの写真でも、ご覧になってください。




子犬01



※:後でわかったことですが、偉大なる川口浩隊長はアフリカにも実は行ってました(笑)






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